女子テニスの最新世界ランキングが8日発表され、杉山愛(ワコール)は前週に続き31位だった。86位の森田あゆみ(キヤノン)、147位の中村藍子(ニッケ)、188位のクルム伊達公子(エステティックTBC)にも変動はなかった。
1位はエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)、2位がセリーナ・ウィリアムズ(米国)。(共同)
エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)の生着替えyoutubeより
★エレナ・ヤンコビッチ(Jelena Janković, セルビア語: елена анкови, 1985年2月28日 - )は、セルビア・ベオグラード出身の女子プロテニス選手。2008年の全米オープン女子シングルス準優勝者。2007年のウィンブルドン混合ダブルスで、ジェイミー・マレー(スコットランド)とペアを組んだ優勝がある。2歳年下のアナ・イワノビッチとともに、セルビアのテニス界を代表する女子2強豪のひとりとして活動している。これまでにWTAツアーでシングルス9勝、ダブルス1勝を挙げている。身長177cm、体重59kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
ヤンコビッチは兄の勧めにより、9歳半という比較的遅い年齢からテニスを始めた。2001年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのセルビア・モンテネグロ代表選手になる。故国が多難な歴史をたどる中、ヤンコビッチは2004年アテネ五輪のセルビア・モンテネグロ代表選手に選ばれたが、女子シングルス1回戦でコロンビア代表のファビオラ・ズルアガに敗れた。アテネ五輪の3ヶ月前、2004年5月にハンガリー・ブダペストの大会でツアー初優勝を果たす。2005年度は3つの大会で決勝に進出したが、いずれも準優勝で止まった。
ヤンコビッチの4大大会挑戦は、2003年全豪オープンから始まる。この大会では予選3試合を勝ち抜き、本戦2回戦でアマンダ・クッツァー(南アフリカ共和国)に挑戦した。それからしばらく予選敗退が続いたが、2004年の全豪オープンから本戦に直接出場できる力をつけた。2005年はウィンブルドンと全米オープンの2大会連続で3回戦に進出し、徐々に実力を上げる。2006年のウィンブルドン3回戦で、エレナ・ヤンコビッチは大会前年優勝者のビーナス・ウィリアムズを 7-6, 4-6, 6-4 で破り、世界的な知名度をさらに高めたが、続く4回戦でロシアのアナスタシア・ミスキナに敗れた。同年の全米オープンで、ヤンコビッチは初めての4大大会女子シングルス準決勝進出を果たす。3回戦ではチェコの17歳ニコル・バイディソワ、4回戦では2004年度の優勝者スベトラーナ・クズネツォワ、初進出の準々決勝ではエレナ・デメンティエワを破って勝ち進んだが、準決勝でジュスティーヌ・エナン・アーデンに 6-4, 4-6, 0-6 で逆転負けした。
2007年のシーズンに入ると、ヤンコビッチは女子ツアーで年間4勝をマークし、世界ランキングでも大きく躍進した。同年の全仏オープンでも初の準決勝進出を決めたが、ここでもエナンに敗れた。この大会では、ライバルのアナ・イワノビッチが女子シングルス準優勝者になった。続くウィンブルドンで、ヤンコビッチはジェイミー・マレー(アンディ・マレーの兄)と混合ダブルスのペアを組み、決勝でヨナス・ビョークマン(スウェーデン)&アリシア・モリク(オーストラリア)組を 6-4, 3-6, 6-1 で破って初優勝した。
2008年全豪オープン準決勝で、第3シードのヤンコビッチはマリア・シャラポワに 3-6, 1-6 で敗れた。これで彼女はウィンブルドンを除く4大大会でシングルスのベスト4に入ったことになる。同年の全仏オープン準決勝では、ヤンコビッチとイワノビッチによる「セルビア対決」が実現し、ヤンコビッチはイワノビッチに 4-6, 6-3, 4-6 で敗れた。2か月後の8月11日、ヤンコビッチは初めて世界ランキング1位の座についた。全米オープンでは第2シードから初の4大大会決勝戦に進出したが、セリーナ・ウィリアムズに 4-6, 5-7 で敗れて準優勝に終わった。
ヤンコビッチはイワノビッチには分が悪く、対戦成績はヤンコビッチの1勝6敗と大きく負け越している。
セルビア・モンテネグロの分離により、エレナ・ヤンコビッチは現在「セルビア」国籍でプレーしている。
その他の活動
ヤンコビッチは現役大学生として母国セルビアのメガトレンド大学で経済学を専攻しており、以前はシーズンオフなどの合間に学業を行っていたが2008年現在はテニスキャリアを優先するため休学している。
2007年12月にはセルビアユニセフ協会よりユニセフ国内委員会大使に任命され、慈善活動やチャリティーなどを行っている。
2008年には彼女のツアーでの活動を収めたドキュメンタリー映画「JELENIN SVET」(邦訳:「エレナの世界」)が制作され、同年10月にセルビア国内で公開された。
外部リンク
エレナ・ヤンコビッチ - WTAツアーのプロフィール(英語)
フェドカップ成績表
エレナ・ヤンコビッチ公式サイト (セルビア語・英語)
ウィンブルドン混合ダブルス優勝者[表示]
(1913年)ホープ・クリスプ&アグネス・タッキー | (1914年)ジェームズ・パーク&エセル・トムソン・ラーコム | 1915年-18年 第一次世界大戦 | (1919年)ランドルフ・ライセット&エリザベス・ライアン | (1920年)ジェラルド・パターソン&スザンヌ・ランラン | (1921年)ランドルフ・ライセット&エリザベス・ライアン | (1922年)パット・オハラウッド&スザンヌ・ランラン | (1923年)ランドルフ・ライセット&エリザベス・ライアン | (1924年)ジョン・ギルバート&キティ・マッケイン | (1925年)ジャン・ボロトラ&スザンヌ・ランラン | (1926年)レスリー・ゴッドフリー&キティ・ゴッドフリー | (1927年)フランシス・ハンター&エリザベス・ライアン | (1928年)パトリック・スペンス&エリザベス・ライアン | (1929年)フランシス・ハンター&ヘレン・ウィルス | (1930年)ジャック・クロフォード&エリザベス・ライアン | (1931年)ジョージ・ロット&アンナ・ハーパー | (1932年)エンリケ・マイアー&エリザベス・ライアン | (1933年)ゴットフリート・フォン・クラム&ヒルデ・クラーヴィンケル | (1934年)三木龍喜&ドロシー・ラウンド | (1935年・36年)フレッド・ペリー&ドロシー・ラウンド | (1937年・38年)ドン・バッジ&アリス・マーブル | (1939年)ボビー・リッグス&アリス・マーブル | 1940年-45年 第二次世界大戦 | (1946年)トム・ブラウン&ルイーズ・ブラフ | (1947年・48年)ジョン・ブロムウィッチ&ルイーズ・ブラフ | (1949年)エリック・スタージェス&シーラ・サマーズ | (1950年)エリック・スタージェス&ルイーズ・ブラフ | (1951年・52年)フランク・セッジマン&ドリス・ハート | (1953年-55年)ビック・セイシャス&ドリス・ハート | (1956年)ビック・セイシャス&シャーリー・フライ | (1957年)メルビン・ローズ&ダーリーン・ハード | (1958年)ロバート・ハウ&ロレイン・コグラン | (1959年・60年)ロッド・レーバー&ダーリーン・ハード | (1961年)フレッド・ストール&レスリー・ターナー | (1962年)ニール・フレーザー&マーガレット・オズボーン・デュポン | (1963年)ケン・フレッチャー&マーガレット・スミス | (1964年)フレッド・ストール&レスリー・ターナー | (1965年・66年)ケン・フレッチャー&マーガレット・スミス | (1967年)オーウェン・デビッドソン&ビリー・ジーン・キング |
オープン化時代(1968年以後)
オープン化以後 | (1968年)ケン・フレッチャー&マーガレット・スミス・コート | (1969年)フレッド・ストール&アン・ヘイドン・ジョーンズ | (1970年)イリ・ナスターゼ&ロージー・カザルス | (1971年)オーウェン・デビッドソン&ビリー・ジーン・キング | (1972年)イリ・ナスターゼ&ロージー・カザルス | (1973年・74年)オーウェン・デビッドソン&ビリー・ジーン・キング | (1975年)マーティー・リーセン&マーガレット・スミス・コート | (1976年)トニー・ローチ&フランソワーズ・デュール | (1977年)ボブ・ヒューイット&グリア・スティーブンス | (1978年)フルー・マクミラン&ベティ・ストーブ | (1979年)ボブ・ヒューイット&グリア・スティーブンス | (1980年)ジョン・オースチン&トレーシー・オースチン | (1981年)フルー・マクミラン&ベティ・ストーブ | (1982年)ケビン・カレン&アン・スミス | (1983年・84年)ジョン・ロイド&ウェンディ・ターンブル | (1985年) ポール・マクナミー&マルチナ・ナブラチロワ | (1986年)ケン・フラック&キャシー・ジョーダン | (1987年)ジェレミー・ベイツ&ジョー・デュリー | (1988年)シャーウッド・スチュワート&ジーナ・ガリソン | (1989年)ジム・ピュー&ヤナ・ノボトナ | (1990年)リック・リーチ&ジーナ・ガリソン | (1991年)ジョン・フィッツジェラルド&エリザベス・スマイリー | (1992年)シリル・スーク&ラリサ・サブチェンコ・ネーランド | (1993年)マーク・ウッドフォード&マルチナ・ナブラチロワ | (1994年)トッド・ウッドブリッジ&ヘレナ・スコバ | (1995年)ジョナサン・スターク&マルチナ・ナブラチロワ | (1996年・97年)シリル・スーク&ヘレナ・スコバ | (1998年)マックス・ミールヌイ&セリーナ・ウィリアムズ | (1999年)リアンダー・パエス&リサ・レイモンド | (2000年)ドナルド・ジョンソン&キンバリー・ポー | (2001年)レオシュ・フリードル&ダニエラ・ハンチュコワ | (2002年)マヘシュ・ブパシ&エレナ・リホフツェワ | (2003年)リアンダー・パエス&マルチナ・ナブラチロワ | (2004年)ウェイン・ブラック&カーラ・ブラック | (2005年)マヘシュ・ブパシ&マリー・ピエルス | (2006年)アンディ・ラム&ベラ・ズボナレワ | (2007年)ジェイミー・マレー&エレナ・ヤンコビッチ | (2008年)ボブ・ブライアン&サマンサ・ストーサー |
・歴女子テニス世界ランキング1位
アナ・イワノビッチ | ビーナス・ウィリアムズ | セリーナ・ウィリアムズ | ジュスティーヌ・エナン | クリス・エバート | トレーシー・オースチン | ジェニファー・カプリアティ | イボンヌ・グーラゴング | キム・クライシュテルス | シュテフィ・グラフ | アランチャ・サンチェス | マリア・シャラポワ | モニカ・セレシュ | リンゼイ・ダベンポート | マルチナ・ナブラチロワ | マルチナ・ヒンギス | アメリ・モレスモ | エレナ・ヤンコビッチ


